アスペルガー症候群の成人女性や大人の少し変わった特徴

40代に入り汎用性発達障害、自閉症スペクトラムに属するアスペルガー症候群と診断された私。成人アスペルガーの特徴や気持ちを本音で書いています。同じ障害を持つ方から夫や妻、そして子供がアスペルガーで悩んでいる方にも理解して頂ければと思います。

アスペルガー症候群はなぜ接客業や営業に向いていないのか

アスペルガー症候群は接客業や営業など、人とのコミュニケーションが必要な仕事は向いていないといわれます。

 

決して絶対ではなく、あくまでも向いていない人が多いというだけなのですが、私が今まで携わってきた仕事を考えるとあながち間違いではありません。

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人と話す事は苦手ではないのですが相手の気持ちを読み取る事が苦手な自閉症スペクトラムな人達。

 

ある意味、相手の心理状態なんかも考えなければならない接客業や、相手の心理と戦う営業になってしまうと生まれ持ったコミュニケーションスキルが少ないからか、出来ないと感じる事が多いはずです。

 

私は接客業と営業しか経験がないのですが、どの職場も続いて1年程度。昔は接客業が転職だと思う程だったのですが、今振り返ると向いていない仕事だったと分かります。

 

相手の一歩前をリードすると言う発想が出来ないのですから当然ですよね。

 

営業にいたっては自分の考えに共感してくれる人にしか物を売る事が出来ませんでした。

 

たまたまその時は私の好きな物を販売するタイミングだったのでそれなりの成績は出せたのですが、好きではない物に変わった途端売れない。

 

以前と同じようにしているのに売れないのです。

 

そして考えました、何故売れないのか?

 

発達障害のある人はかなり嘘が苦手ですよね?心で思った事をつい言ってしまうから人に嫌われたりするのですが、その嘘が付けないから好きではない物が売れないんです。

 

自分があまり良いと思っていないのに「とても良い商品ですよ」と言っても口先だけ、これじゃよほどでない限り営業で成績を残す事は出来ません。

 

向いていない職種に入る接客業と営業職ですが

障害がある人全てがそうだとは思いませんが、やはり相手の気持ちを汲み取れない、考えている事の前後が理解しにくい、自分の気持ちを隠せない、こんな事がネックになってしまうので向いていない職種だと言えるのでしょう。

 

しかし人と接する仕事でも色々な仕事があるのはご存知ですか?

 

私は現在、人と接する仕事をしています。接客業と営業が兼ね備わったような仕事ですが、相手に物を教えるような仕事をしています。

 

相手の気持ちを理解する必要がありますが、基本は私が相手に教えていくだけ。自分の知識を伝える仕事なので、接客業といってもこのような仕事なら向いた仕事になるのです。

 

一口に人と接する仕事と言っても細かく分けると多岐に渡ります。

 

なのでその中でも向いている分野で仕事をするなら、思っている以上の才能を発揮する事があるとも言えるのです。

 

アスペルガー症候群は確かに一般的な接客業や営業は向いていないかもしれません。

 

しかし接客業がメインではなく自分の得意分野がメインで、その中の一つに接客業が入るなら、案外出来るものなんですよ!