アスペルガー症候群は二次障害を併発している人が沢山います。
二次障害とはうつ病やパニック障害、強迫性障害や統合失調症と言ったような精神的な疾患を患う事。
ストレスを溜め込んでしまいやすいアスペルガーにとってこのような症状を抱えている人が少なくないのです。
一番多いパターンはこれらの精神疾患を患った事で精神科にかかりアスペルガーだったと知る。
辛い症状の元が自閉症スペクトラムだったと言う結果が殆どだそうなのです。
アスペルガーだと知らずに患ったパニック障害
過去にパニック障害を患った事があるのですが、その時はまさか自分に障害があるなどとは思いもしませんでした。
パニック障害そのものも精神科ではなく近くの内科にかかったのですが、原因がストレスだと分かっていたから。
その時に心療内科などに行ってればもっと早くに自閉症スペクトラムが分かっていた可能性を考えると、何でも内科じゃダメですね(汗)
私の症状はなかなか治らず、その間は一切出かける事が出来ませんでした。
出かけられるようになったのは5年程たってから。
良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも結果的には出歩けるようになったので問題はないのですが、大元になっていたのが障害だったのです。
生き辛いと感じるアスペルガーの人たち
何が?と聞かれると答えられないのですが、何となく世の中が生き辛いと感じている発達障害の人たち。
人との間も上手くいかず、仕事も上手くいかず、自分でも何が悪いかが分からずずっと悩んでしまう。。。
そんな時間が自分の心を痛めてしまい結果的には二次障害を発症してしまうのでしょう。
特に社会人になると学生の頃とは異なった人付き合いが始まります。嫌でも行かなければならない飲み会や接待など。
結婚を機に症状が出てしまうのは、家事や育児が苦手なのに無理をし続けてしまうから。
定型発達の人が当たり前のように出来る事が出来ず自分を責め続けてしまうから世の中が生き辛いと感じてしまうのでしょう。
大人のアスペルガーを診断出来る医師
asdという障害は子供の場合診断出来る医師が多いのですが、大人になると診断出来る医師がかなり減ってしまいます。
asdの症状は性格的な問題にも似通っているからなのかもしれませんが、微妙な部分が多々あり診断しにくいのだと思います。
ただ少なくても出来る医師はいるので、通える範囲で探すと見つかる事もあるはず。もし悩んでいるなら積極的に診断を受ける事がお勧めです。
私の場合はパニック障害を患った時でも単なるストレスだと思っていました。
当然障害などは知らなかったので単なる精神病。だからストレスをなくせば治るはず!!と信じていました。
イワシの頭も信心からと言われるように、信じていたから?かなり治りましたが障害だと知っていればもっと早くに治っていたかも?
アスペルガーの二次障害を乗り越えて
あの数年は決して楽な期間ではありませんでしたが、人生について色々と考える時間でもありました。だから悩むという事全てが悪い訳ではないと思っています。
一番大きく変わった事は感謝すると言う気持ちを持てた事かもしれません。
発達障害を持っている人はあまり感謝しないんじゃないかな?ありがとうなんて心の底から思った事もなかった私ですが、少しだけ感謝する事を覚える事が出来ました。
無条件で全てを理解してくれた夫、きっとどこにも出かけない数年は精神的にもきつかったはずです。
それでも文句一つ言わないのは定型発達だからかもしれませんが、理解しようと努力してくれたからなのでしょう。
日常にある何気ない幸せに気付け、それがパニック障害が治るきっかけになったはず。
乗り越えられない壁はないと自分で言い聞かせ出来ないなりに進むと案外クリアしちゃうもんでした(笑)
アスペルガー症候群だと知らなくても乗り越えられるのですから大丈夫。
常に前向きに・・・それだけで最後は抜け出す事が出来る、そう信じていれば上手く行くんですよ!!