アスペルガー症候群は物事をやり始めると止まらない傾向があります。
興味の無い事には見向きもしないのに、興味のある事なら時間を忘れてやり続けてしまう・・・。
それも珍しくストレスを感じずに楽しんでいるので、アスペルガーにとって夢中になれる事があるのは大歓迎なのです。
しかしこれには問題があって、実はこれ、アスペルガーの過集中という過度に集中してしまう症状で、過集中になってしまうと食事やお手洗いなども忘れてしまうのです。
また、全力で集中してしまうので終わればぐったりなんて事も。
何事も適度に出来ないアンバランスさを抱えているのです。
アスペルガーは興味を持つと欲求が増えます
元々興味の範囲が狭いのがアスペルガーなのですが、興味を持つと「もっと知りたい」と言う欲求が増えます。
これは定型発達でも同じだと思うのですが、普段が全く何にも興味を示さないのでその差に周囲が驚くほど。
そして一度興味を持つと長い期間そればかりを追及してしまうのもアスペルガーだから。
その集中力と持続性は普通ではあまりないそうなので、これも障害だからなのかもしれません。
ここまで!と自分が決めたところまでやり遂げるこだわりがあるのですが、納得するまで続けてしまうので時には迷惑をかけてしまう事もあります。
私は自閉症スペクトラムを持つ主婦なのですが、晩御飯が止まるんです。
時間を見計らって始めたのに夢中になり気付けばあっと言う間に数時間が過ぎ、それでもまだ納得出来ずにやり続ける・・・。
さすがにこれはまずいと思い、自分がやりたい事は後に回すようにしましたが(汗)
アスペルガーは自分以外が見えない時がある
人間関係、特に結婚をしていると夫や妻が「淋しい」と感じる事があります。
これが酷くなるとカサンドラ症候群と呼ばれるのですが、相手がどう思っているのかが分からないのです。
何が淋しいか?すら分かっていないのですが、相手が求めている部分ではない部分ばかりを見ているのかもしれません。
- 自分が思う相手
- 自分が想像する相手
- 自分が求める相手
このように書くと酷いように見えますが、相手の事を主体に考えているつもりなのですが全く分かっていないと言われる事が少なくないので、結局は自分を中心にして物事を考えてしまうのでしょう。
自己愛性人格障害と似ているかもしれませんね?!
アスペルガーでやり始めると止まらないなら
興味を持つ事は悪い事ではありません。
ただ何事も適度という言葉を忘れがちな発達障害の人にとって、途中で休息を入れる事や時間を区切ることは大切です。
一生懸命に努力する事は興味がある事に対しては難しくないはず。
だからこそ適度さも持ち合わせておく必要があるのです。
まぁ、ちょっと難しいんですけどね(汗)
最近の私は時間を区切るよう努力しています。でなければ気付けば朝になっている事もあり次の日の仕事に差し支えるので。
それでも興味がある事は自分にとってとても楽しく感じます。
アスペルガー症候群でそのバランスを上手く取れるなら、きっと良い趣味になると思うんですよね♪